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「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」最新版から、マーケットプレイス市場がeコマース市場全体の2倍の速さで成長し続けていることが明らかに

Fareeha Ali - 2022年3月30日
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*文章内のリンクは海外サイトのものとなります。あらかじめご了承ください。

2020年にデジタル市場が記録した空前の成長に匹敵する成長を実現することは簡単ではありませんが、eコマース市場、特にマーケットプレイス市場がこの挑戦に挑み、見事達成することができました。Miraklが先日発表した「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」2022年版によると、エンタープライズマーケットプレイス市場は、2年連続でeコマース市場の2倍の成長率を記録したのです

本日発表された新レポート「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」は、様々な業界で300以上のエンタープライズマーケットプレイスを開設・拡大してきたMiraklの幅広いマーケットプレイス専門知識と見解を示す、業界で唯一のレポートです。60のグローバルエンタープライズマーケットプレイス、数十億ドルの流通取引総額(GMV)、5万社以上のマーケットプレイス販売事業者、7千万点のマーケットプレイス商品を詳しく分析しています。また、様々な地域の大手小売プラットフォーム分野のパイオニア企業と対談し、マーケットプレイスの成長ストーリーを共有していただきました。それらの企業の見解から、エンタープライズマーケットプレイスがもたらす非常に現実的な効果が詳しく見えてきます。

今回発表された「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」第2版では、市場をさらに詳しく分析し、成長促進要因に関する見解を盛り込んでいます。今回初めて年単位での比較を行い、2020年に対する2021年の状況を評価するほか、2年間にわたる成長率にも注目し、マーケットプレイス戦略の長期的な影響を示すことができました。本レポートの主な所見は以下の通りです。

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2021年、エンタープライズマーケットプレイス市場は25%成長

2021年、世界のeコマース市場の売上は12%増加しましたが、エンタープライズマーケットプレイス市場はそれをさらに上回り、同一サイト比25%増の売上成長率を達成しました。2020年の空前の成長に続き、2021年もこれほどの成長を記録したことは、マーケットプレイスが商取引における一時的なトレンドではなく、消費者の購入方法や小売企業による収益性の高いビジネス成長方法が根本的、かつ恒久的に変化している証です。実際、過去2年間にわたるeコマース市場全体の年平均成長率は22.2%であったのに対し、エンタープライズマーケットプレイス市場の年平均成長率は49.7%でした。

2021年、小売企業はサプライチェーンの混乱や顧客獲得コストの上昇などの課題に直面することとなりましたが、エンタープライズマーケットプレイスはそのような状況下に明るい話題を提供してくれました。消費者と販売事業者が記録的なスピードでマーケットプレイスに殺到し、マーケットプレイス関連の重要な成長指標が押し上げられました。例えば、世界のオンライン買い物客9千人を対象に調査を行ったMiraklのレポート「オンラインマーケットプレイスの利用状況」によると、マーケットプレイスを利用する消費者の割合は、パンデミック前の水準と比べて35%増加しています。2019年、消費者の42%が「すべて」または「多く」の買い物をマーケットプレイスで行うと回答していました。この数字は2020年に57%まで増え、実店舗の営業が再開された2021年も、57%を維持しています。

販売事業者が記録的なペースでマーケットプレイスに参入

消費者の需要が高まる中、Miraklの「オンラインマーケットプレイスインデックス」で取り上げたオンラインマーケットプレイスは、需要に応えるために出品者の数を増やしていました。マーケットプレイス販売事業者のネットワークは、この2年間で大きく成長しています。2021年、マーケットプレイスでの販売を開始した事業者の数は、2020年から46%増加しています。前年の伸びと合わせると、2019年第4四半期以降、本インデックスの対象である販売事業者ネットワークの規模は2倍に膨れ上がったことになります。

これは、バリューチェーンの変革に伴う商取引の真の進化を示しています。小売企業は単に流行を生み出すだけの存在から、サードパーティー販売事業者の力を借りて、商品の仕入れや商品化の取り組みを強化し、事業の規模を広げ、さらに販売事業者を誘い込み、消費者が総合的に選ぶ買い物場所へと変化しているのです。

消費者はマーケットプレイスでの買い物を好む傾向

消費者がオンラインマーケットプレイスを選ぶ最大の理由の1つとして、従来の小売サイトよりも豊富な品揃えが挙げられます。商品はマーケットプレイスの主な成長推進力であり、品揃えは販売事業者がマーケットプレイスに出品することで充実します。2021年、Miraklベースの大手マーケットプレイスにおける商品数はさらに29%増加し、現在では2019年第4四半期と比べて62%も多くの商品が販売されています。これは、週に1回以上オンラインで買い物をする消費者(eコマースにおいて最も価値の高い買い物客)の79%が、マーケットプレイスを最も便利な購入方法と考える理由の1つです。

「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」2022年版に基づきマーケットプレイスの成長の道筋を立てる

マーケットプレイスが商取引のニューノーマルであることは明らかになりました。これには十分な根拠があります。マーケットプレイスは、販売事業者だけでなく、消費者にも選ばれているため、競争が激化するデジタル市場において、小売企業の成長を収益性の高い方法で促してくれるのです。

「エンタープライズマーケットプレイスインデックス」は、マーケットプレイス事業者が成長と収益性を促すために取り入れている戦略的イニシアチブや、オペレーションと商品化を支える取り組みを分析しており、事業者がマーケットプレイスを成長させるための確かな道筋を示してくれます。信頼できるベンチマークデータに基づく客観的な見解を示しているため、ビジネスプランを作成し始めるのであれ、展開済みのマーケットプレイスの成長を加速させるのであれ、マーケットプレイス事業のどのステージにおいても参考情報としてご利用いただけます。

今すぐレポートをダウンロードし、プラットフォームエコノミーの成長推進力に関する知見を手に入れてください。

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Fareeha Ali,
Director of Competitive & Market Intelligence

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